Show must go on の本当の意味を探しに行ってきた。

サヨナラとお別れの挨拶を言う代わり君にこの歌を僕は贈りたい。

 

 

 

 

 

 

こんばんは!

 

今日、Johnny's Islandが千穐楽を迎えました。

私も足を運んで、観劇させて頂きましたが、思うことがいっぱいだったのでブログにしたくて……!

文字に起こすことにしました。

🌟で記されているのが、舞台を見ての私の感想です!

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舞台の上の6色の布が、音をひゅるりと立ててどこかへ飛ばされていく。

帝国劇場に迷った男の子たちは、キョロキョロと何かを見つけるように舞台の前まで歩いてきます。

1人の男の子が舞台上に登ると、聞こえてくる声。

 

「君も舞台に立ってみない?」

 

頷いた男の子は、上へ上へと昇っていく。

そして、その言葉に飲まれていく。

 

大きな音がすると、そこから現れるのは夢のために舞台に立つ小さな旅人たち。

音に合わせて、体を動かして始まりを祝う旅人たち。

 

そして、物語の主人公たちが現れます。

彼らは様々な特技や性格を持っていて、そんな彼らを纏めるのは、3人の旅人たち。

"王様"の名前を持つ3人と、旅人たちは13月を探す旅に出かけます。

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この時点で泣きそうな私。

タオルをぎゅっと握りしめて、音楽に乗る彼らをじっと見つめていました。

 

シーンは目が追いつかないくらい、足早に変わっていって、あっという間にタイタニック号のシーン。

龍我担なので、めちゃくちゃ楽しみにしてました。

個人的に、タイタニック号にはおもいれもあったので、息を飲んで視線を集中させます。

🌟

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舞台袖から、豪華客船タイタニック号が姿を現します。

 

三等船客にいるであろう小さな少年は、上の船客を見上げて言います。

 

「いつか上に行きたい」と。

 

タイタニック号は上に行けば行くほど、よりお金を持っている、富裕層が乗ることが出来たそうです。きっと羨望の気持ちだったのだと思います。

そこに現れた、背の高い少年。小さな少年の肩を持って、少年の背の高さまで屈んで目を合わせると

 

「いつか兄ちゃんが連れてってやる」

 

笑ってそう言います。

夢を持つ物はいつだって輝いて見える。

 

なのに、現実は厳しい。

 

 

1912.4.14 23:40

 

 

船体が氷山の一角にぶつかって、大きく揺れます。

上にある一等船客で行われている舞踏会はすぐさま取りやめられ、多くの人が脱出しようと海に飛び込んだり、人の波をかき分けて自分だけでも助かろうとしていたり……

 

でも三等船客に乗る彼らは、状況を詳しく伝えられることは無かった、と言われています。

実際のタイタニック号沈没事故でも、三等船客に乗っていた人達は半数以上が亡くなりました。

特に、子供の多くは逃げ遅れ、寒く、冷たい海に沈んでいきました。

 

 

 

「……この音は、もう助からないってことか!!」

 

 

背の高い少年は大きな声で叫んで、弟に抱きつきます。

弟を庇うようにして、抱き締める兄。

そうして舞台から2人は消えてゆきます。

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🌟この時点で、握りしめていたタオルはびっちょびちょ。笑えるくらいに。

 

タイタニック号沈没事故は、1912年当時、海難事故最大死者数を出しました。

ずさんな乗船者リストによって、混乱しており、正確な被害者数はわかっていません。

 

……なんでこんなに知ってんねんって感じですよね。Wikipediaで調べたのもあるんですが、皆さんはこの曲を知っていますでしょうか?

 

マードックからの最後の手紙」

 

吹奏楽部だった方はご存知の方も多いと思います。

コンクールではよく披露される吹奏楽曲です。

マードックからの最後の手紙」は、一等航海士としてタイタニック号に乗船していたウィリアム・マクマスター・マードックが普段から家族に宛てた手紙を元に作られています。

 

彼は最後まで乗客のために、自分の危険を顧みずに脱出のために動きました。

女性や子供優先だ、と言われ取り残されていた成人男性を脱出させ、彼は最期まで一等航海士としての責務を果たしました。しかし、その中に自分勝手に乗客を押し退けて、自分だけでも助かろうとした乗客をおり、マードックは彼を射殺しました。

( ※映画 タイタニックで描かれているシーンであるだけで、真実とは異なるとも言われています。)

 

そして、最期は自分の頭にその拳銃を当てて、敬礼の姿勢のまま自殺をした、と言われています。

最後の手紙は、船とともに沈んでしまって、見た者はいません。でも、曲を聞けばマードックがどんな思いで船に乗っていたのかがわかる気がします。

 

中学2年生の時に初めてこの曲を吹いた時、正直どんな気持ちでこの音楽を作ればいいのか分かりませんでした。そして、改めて高校2年生の時に吹き、少しだけわかったような気持ちになったのを今でも思いだします。

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太平洋戦争、東京大空襲関東大震災……

1年を巡っているだけなのに、辛く、悲しい事ばかり起きる。なぜなのか。その疑問に答えてくれる者は1人もいません。

 

1人の旅人が大きく叫びます。

 

「今日だって、世界のどこかで戦争は起きている。戦争と無縁な人生。それが当たり前だと思っているのは、この国に住んでいる人だけなんだよ!!!このありふれた毎日が幸せなんだよ。俺たちは、この幸せに気づかなきゃならない。」

 

そして、彼らは新たに13月を、そして"Show must go on"の意味を探すため、宇宙に出かけます。一人一人、大きく名前を叫んでいく。また、新しく物語を始めるために……

 

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やっと1幕終わった……濃い……ソースだよ……と思いました。幕間の30分間はずっと心臓バクバクしてました。

これからどんな展開になるんだろう、そんな気持ちでいっぱい。

舞台から聞こえる曲たちは、どれも懐かしいものばかりで、その音楽にもよく耳を傾けていました。

 

あとやっぱり、ノイナね!!!!これ多分生まれた時から言ってるんだけど、衣装も振り付けも音楽も大好き!!!!!!!!!!ノリノリだし、ちょっとジャズっぽくて本当に好き!!!!!!The ミュージカル!って感じがする!!!!!!劇団四季だ!!!!!!!(???)(記憶曖昧で、ノイナが1幕だと思ってましたごめんなさい)

 

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サヨナラとお別れの挨拶を言う代わり

君にこの歌を 僕は贈りたい

 

舞台の真ん中でピアノの音が聞こえてきます。

また1人の旅人が出てきて、あの言葉を。

 

「Show must go on……か。何回この言葉聞いただろう…… 何回この言葉口にしただろう…… 皆さんどういう意味か知ってます?」

 

旅人たちの大いなる父が遺した言葉。

その本当の意味を探すためにきたこの宇宙で、彼らは奮闘します。

結局来た意味があったのか……?そんな風に語る者も現れ、分からなくて、それが怖くて。

 

そこに現れた車型の宇宙船。

見つけるなり、明るい声になって、上を見上げてその宇宙船に呼びかける彼ら。

 

「ねぇ乗せてよ」「…どうしたの?いつもみたいに乗せてよ」「ねぇ!置いてかないで!!」「どこにも行かないで!!」

 

たくさんの言葉を引き連れて、舞台の奥に消えてゆく宇宙船。

旅人は、消えていった宇宙船を見つめます。

うずくまって、下向く旅人もいます。

 

宇宙船の消えた方向には、たくさんの思い出たちが姿を現しました。

自分と大いなる父との思い出を語る旅人たち。

中には目を真っ赤にして、上をむく者もいました。

( ※以下引用させて頂いてます。ニュアンスのものもありますのでご了承ください。)

 

「初めて歌見せた時に、"普通"って言われたんだよね。だけど、"演歌歌ってみたら?って言われて。歌ったらすっごち褒められて、めちゃくちゃ嬉しくて……愛燦燦……どうだったかな?」

 

「ずっと育ててくれてありがとう。頑張るから見守っててね」

 

「色々なこと経験させてもらって色々なグループにも入れてもらって。今では素敵なメンバーに会えて素敵な先輩もいて。幸せな経験させてもらった。大好きだよ。」

 

「俺はいつも助けて貰ってた。学校で舞台に出られなくて皆に置いてかれるんじゃないかって不安で。"君は安心して勉強しなさい"って。それで頑張ってみようって。だから学校も仕事も頑張れた」

 

「かわいいより男前の方が似合ってるよって言ってくれて… 自分でかわいいだけって思ってたんだけど…この言葉を貰うまで自信がなかったんだけど、この言葉を貰ってから自信に繋がったよ」

 

「You度胸あるねって言ってもらえたことが、本当に嬉しかった。これからも見ててね。」

 

「"自分の良さはいつか自分が1番わかる時がくる"って言われて。その言葉のおかげでここまで来れたんだよね」

 

「いろんな人に"スターだよ"って紹介してくれて、褒めてくれるから色んなことが好きになった」

 

「でも……ある日1番の正解が聞けなくなった。この不安は一生つきまとうんだろうな……みんなだってそうだろ?でもみんな、俺たちの中にある思いは絶対消えやしない。大事にしような。」

 

たくさんの愛を伝える旅人たち。

そして彼らは気づく。ここには求めている物はなかった、探していたものは、自分たちの心の中にあったのだと。

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めっちゃ泣きましたね。ずっと泣いてるけど、1番泣いた。

何この演出……泣いちゃうじゃんやめてよメイク落ちるやん……どうしてくれんねん……ってキレながら泣いてました。

彼らは、それだけ大いなる父であるジャニーさんを尊敬していて、力を貰っていたのだと改めてわかって、ジャニーさんって凄いなあって思い直しました。すごい人だ。

紫耀くんのセリフはグッときたなあ〜。

 

"1番の正解が聞けなくなった"

 

この言葉にどれだけのプレッシャーがあるんだろうか。

これから彼らは活動していく中で、1番の正解がわからないままやっていくのかな、と思うと胸が苦しい。

でも……正解が聞けなくなった彼らは強いと思う。

わからない答えを探して、追求して、ジャニーさんならどう考えるかな?だなんて頭の隅に常にある彼らが大きくならないわけが無い。

 

ジャニーさんの子供たちなのだから、ジャニーさんの考えを受け継いでいると私は思う。だから心配しなくてもきっと彼らは自分で答えを見つけて、進んでゆく。と私は思います。(めっちゃ熱くなった)

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第3幕

 

宇宙から帰ってきた旅人たちは、和服に着替えて、大いなる父が大好きだった"和"のステージを作り上げます。

 

和太鼓、扇子を用いたパフォーマンスはどれも圧巻。

旅人の中には扇子を2つ用いて、踊り咲きます。

力強い歌声に、体を大きく見せる舞踊、極めつけは6人のぴったりあった呼吸。

 

舞台の上に立つ旅人たちの表情は、大いなる父の思い描いていた表情だ。

全員がキラキラしていて、堂々としている。

 

そして、旅が終わりに近づくと、白いタキシードを着た旅人たちは私たち観客に"歌おう"と呼びかけます。

 

サヨナラとお別れの挨拶を言う代わり

君にこの歌を 僕は贈りたい

 

君の苦しみ知りながら 君の悲しみ知りながら

何も出来ない 僕なのね

 

元気でとお別れの挨拶を言う代わり

君にこの歌を 僕は贈りたい

 

君はこの歌をいつも歌ってくれ

君はこの歌を歌い続けてくれ

君は歌いつつ歩き始めてくれ

君は歌う時 君が歌う時 僕も共に歌う

 

君は顔上げて今日も進んでくれ

君は涙拭き明日に向かってくれ

君は風の中強く走ってくれ

君は空見上げ 君は空見上げ 

さあ 手を振ってくれ

 

これにて彼らの旅は終わります。

でも、物語はこれからも続くのです。

彼らの胸の中に咲く"Show must go on"と共に。